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programA
医学としての水俣病―三部作―
第二部 病理・病像篇
【シリーズ2】公害の原点・水俣から学ぶ Vol.6
医学としての水俣病 ―三部作―
第二部 病理・病像篇
医学としての水俣病―三部作―   第二部  病理・病像篇
DVD

IFシリーズ2「公害の原点・水俣から学ぶ」全17枚セット
※こちらの作品はセット販売のみとなります。

価格 624,750円(税抜:595,000円)

公共・大学図書館、公共施設でご購入希望のお客さまや、作品に関しては、シグロまでお問い合せください。

個人用DVDは個別にご購入いただけます。
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program A
医学としての水俣―三部作―
第二部 病理・病像篇
MINAMATA DISEASE-A Trilogy Part 2: Pathology and Symptoms
水俣病の病理研究は“奇病”で死んだ数十名の患者の病理解剖からはじまった。奇跡的に生きながらえた例に、“植物的生存”を強いられたまま1974年、23歳の生涯を閉じた女性患者の17年を記録している。
病理学の基本的展開は、武内忠男(熊本大学)がその剖検例と標本で、典型的水俣病を軸に詳細に述べている。特異な症状に学用フィルムが参照され平易な解説である。ついで、有機水銀の特異な侵入機序と、その好んで定着する部位について、神経病理学・白木博次(東京大学)の行なった猿のオートラジオグラフで、経過別に追跡される。
今後の水俣病像に対する研究が数例紹介されているが、特に精神神経学・宮川太平(熊本大学)による末梢神経の研究は、マウス実験を通じて、有機水銀中毒の侵襲機序について大胆な問題提起を行なっている。
さらに新潟水俣病を取り上げ、熊本の研究を補強した新潟大学(神経内科学・白川健一)の長年の追跡調査によって、今までの中毒学の常識が破られた新しい症例を報告している(他に平衡機能障害、構音障害等、脳の深部の障害を探る研究、眼科的臨床例とその視野狭窄・眼球運動異常の検出方法等を紹介している)。
病像の研究の進展を強く求められている現実の問題として、保留されている患者の医学者への質問シーン(認定審査会長と患者との対話)は病理と臨床との矛盾のレポートとなっている。特にその焦点の胎児性水俣病についての白木(前出)の実験は示唆的である。
病理の既成理論に対し、矛盾する事例として、今日もなお出現する急性水俣病患者のレポート、および、検査不能の精神薄弱児の生活断面など、医学の当面する問題を述べ、最後に、武内の研究資料により、今後の水俣病の病像とその展開を予測し、今日の不知火海の漁民の生活の実態に対する警告を記録している。
(岩波ホールでの上映用パンフレットより)
 
医学としての水俣病―三部作―   第二部  病理・病像篇[スタッフ]
製作:高木隆太郎
演出:土本典昭
撮影:大津幸四郎
録音:浅沼幸一
音楽:小栗孝之作品より、松村禎三作品より

[医学としての水俣病―三部作― 協力研究者]
伊藤 雄(熊本県衛生部長)、猪初男(耳鼻咽喉科学・新潟大学)、入鹿山且朗(衛生学・熊本女子短期大学)、宇井純(都市工学・東京大学)、衛藤光明(病理学・熊本大学)、大野吉昭(耳鼻咽喉科学・新潟大学)、岡嶋透(内科学・熊本大学)、喜田村正次(公衆衛生学・神戸大学)、白川健一(神経内科学・新潟大学)、白木博次(神経病理学・東京大学)、武内忠男(病理学・熊本大学)、筒井純(眼科学・川崎医科大学)、椿忠雄(神経内科学・新潟大学)、土井陸雄(衛生学・東京都公害研究所)、徳臣晴比古(内科学・熊本大学)、原田正純(精神神経学・熊本大学)、藤木素士(衛生学・熊本大学)二 信(公衆衛生学・熊本大学)、水越鉄理(耳鼻咽喉科学・新潟大学)、宮川太平(精神神経学・熊本大学)、故 松田心一(元国立公衆衛生院疫学部長)

1974年/日本 記録映画/カラー/103min./青林舎

第2回世界環境映画祭・審査委員長賞受賞
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