映画の完成時79歳。農業を営む。
8歳の時にハリ治療に失敗。悪い足をひきずりながらも働きつづけてきた。お婆さんの話によれば「亭主は若いころ貧しくて作男として8年間働いた。今でもその習性が抜けなくて、夜明けから畑に出て体を動かし、休憩は食事中だけ」。無口で頑固。果てしないお婆さんの愚痴にも、長年のことで慣れているのか眉ひとつ動かさない。30年ともに働いてきた老牛を何より大切に思っている。
映画の完成時76歳。
16歳で100キロの道をかごに揺られてお爺さんに嫁いできた。以来、9人の子供達を育て上げた。よく通る声でお爺さんに悪態を投げつけるが、まるで老牛にやきもちをやいているようにも見え、韓国の観客を大いに笑わせ、最後にはお爺さんと老牛への愛情をにじませて涙も誘った、生まれながらの名優である。
1966年9月10日生まれ。全羅南道霊岩出身。高麗大学教育学科卒業。
彼自身農夫の息子で、幼いときには牛追いもしたという。テレビの演出家として10年間にわたり、ドキュメンタリーを中心にドラマ、バラエティなど幅広く手がける。本作が初めての映画作品となる。
主な作品：
| 2003 | 「Korean’s Code, The Sun and the Moon, Five Elements（韓国のコード、太陽と月、五行思想）」TVドキュメンタリー |
|---|---|
| 2005 | 「Two Presents Given by A Red Pig（赤豚がくれた2つの贈り物）」TVドキュメンタリー |
| 2008 | 「Talk to Korean Food（コリアン・フードと語る）」TVドキュメンタリー |
| 2008 | 『牛の鈴音』 |
1969年生まれ。
スタジオ・ヌリンボを創立し、2006年から3本のドキュメンタリーと1本の長編劇映画を発表。すべての映画が国内外の映画祭で高く評価され、韓国インディペンデント映画界でもっとも期待されるプロデューサーとなる。
主な作品：
| 2003 | 『ウリハッキョ』 英語題Our School ドキュメンタリー 監督：キム・ミョンジュン |
|---|---|
| 2005 | 「Life Track（軌道）」 長編劇映画 監督：キム･ガンホ |
| 2008 | 『牛の鈴音』ドキュメンタリー 監督：イ・チュンニョル |
| 2008 | 「Farmer’s Song（農民の歌）」ドキュメンタリー 監督：ユン・ドクヒョン |
| ＊ 日本で上映されている作品は『邦題』で表記、公開されてない作品は「英語題（邦訳）」で表記。 | |
