夏の終わり、京都に住むふたごの兄征彦のアトリエを、弟征三がたずねてくる。
二人の描いた故郷の絵から、映画は、昭和23年の高知県の田舎村にとぶ。
やさしい母とめったに帰らない父、そして思春期の姉に囲まれた、絵といたずらが好きな厄介なふたご。
勉強そっちのけで緑の村をかけまわり、ナマズをつかまえ、鳥と格闘し、ときにはよその畑をあらしたりもする。
ふれあい、また離れていくどこか異界のものたち。
貧しい少女、ふらりとあらわれた少年、水の中から聞こえてくる不気味な声。そしてそのすべてを、三人の不思議な老婆が、大木の枝に座ってじっと眺めている……。 |